アメジローの極私的パワーポップ名盤(集成)

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極私的パワーポップ名盤(118)Wellingtons(ウェリントンズ)「End of the Summer」

オーストラリアはメルボルンで結成された男女混合バンドの、「Wellingtons」(ウェリントンズ)。このバンドの代表作は5th「End・of・the・Summer」(2017年)になろうか。事実、ウェリントンズの当アルバムは、リリース時から大変に評判が良いのである。

ウェリントンズは、男女混合バンドでデビュー時は男性3人と女性2人の5人メンバーだったが、後に男性2人と女性2人の4人グループになっていた。またウェリントンズはオーストラリアのバンドであるが、ギターのメンバーが日本人らしく(「コージ・アサノ」のメンバー・クレジットあり)、日本のパワーポップ・ファンには自然と親近感が湧(わ)く。さらに2020年代の近年ではバンド内での男女メンバーが結婚し出産したということで、話題に事欠かないウェリントンズである。

ウェリントンズは、1st「Keeping・up・with・the.・Wellingtons」(2005年)、2nd「For・Friends・in・Far・Away・Place」(2006年)のデビュー時は、大学の垢抜(あかぬ)けない音楽サークルのアマチュア・バンドのようで、このバンドのMV(ミュージック・ビデオ)やライヴ映像を観ても、「何だかビジュアル的に冴(さ)えない連中だなぁ」と正直、私は思っていた(苦笑)。

だが、5th「End・of・the・Summer」(2017年)の頃になると.活動期間も長く着実に実績を重ねて、さすがにビジュアルも向上し(笑)、演奏も上手くなってウェリントンズは絶好調になっていく。ウェリントンズの「End・of・the・Summer」を聴くと、私は同じオーストラリアの、ドム・マリアニ(Dom・Mariani)が率いた、かつての「DM3」(ディーエム・スリー/ド厶・マリアニ・スリー)のサウンドをいつも思い出す。2005年に本格デビューのオーストラリアのウェリントンズは、1990年代に活動で豪州パワーポップ・シーンを牽引(けんいん)したDM3の正統的な後継バンドといえそうだ。

オーストラリアは、温暖気候で海山に砂漠まである圧倒的自然環境の南半球の広大な大陸であるからか、爽(さわ)やかで、おおらかなスケール感のあるパワーポップをやる良バンドがよく出てくるといった好印象である。

ウェリントンズ「End・of・the・Summer」は、「夏の終わり」のキャッチーさと切なさとが同居する好アルバムだ。また男女混合バンドであるからか、曲によりヴォーカルが男性と女性との掛け合いがあるのもウェリントンズは魅力である

アルバム「End・of・the・Summer」で特に良いのは、M1「Not・Getting・What・I・Want」。この曲のキャッチーでハジけるギターの感じは、そのままドム・マリアニのDM3だろ(笑)。その他、M3「Please・Be・Nice」ら陽気な夏の楽しさの曲と、M6「End・of・the・Summer」やM10「She・Rides・the・Bus」の、落ち着いた寂しい夏の終わりの曲の2つのタイプに収録曲は分かれる。

ウェリントンズは、5th「End・of・the・Summer」(2017年)の後、近年では6th「Baby・Moon」(2025年)のアルバムをリリースしている。

End of the Summer

End of the Summer

  • The Wellingtons
  • オルタナティブ
  • ¥1681